史上最大、3106カラットの原石からカットされた、9粒のまばゆいダイヤモンド。
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メアリー王妃が1953年に逝去したあと、その宝石を受け継いだ孫のエリザベス女王。カリナン・ダイヤモンドⅠ~Ⅸを順番に見ていこう。
王笏のヘッド部分に輝くカリナンⅠ重さ530.2カラット、ペアシェイプカットのカリナンⅠは、「偉大なアフリカの星」の名でも知られており、今でも世界最大の研磨済みダイヤモンドとして君臨している。
クラウン・ジュエルのひとつである十字架の王笏にセットされており、戴冠式や国会の開会式で使われない際は、インペリアル・ステート・クラウンとともにロンドン塔に保管されている。
インペリアル・ステート・クラウンで星のように輝くのは、「黒太子のルビー」(実際にはルビーではなくスピネルで、その出自は14世紀にまでさかのぼる)。
だが、そのすぐ下にセットしてあるカリナンⅡ(「アフリカの第2の星」とも呼ばれる)にも同じくらいの価値がある。
加えて、ルビーのサイズはわずか170カラットだが、ダイヤモンドの重さはその2倍。
2016年以降、女王は国会の開会宣言での王冠着用をやめ、代わりにベルベットのクッションの上に置くようになった。理由はいたってシンプル――3ポンド(約1.4kg)は重すぎるから。<写真>国会開会式でのエリザベス女王、1987年
94.4カラットでペアシェイプカットのカリナンⅢと、63.6カラットでスクエアカットのカリナンⅣ。
どちらももともとは、ジョージ5世の戴冠式でメアリー王妃が着用した王冠にセットされていたもの(王冠には有名なダイヤモンド「コ・イ・ヌール」も使用されていた)。
後に王妃は2つをクリスタルのレプリカと交換し、ときどき「デリー・ダーバー・ティアラ」にはめ込んで着用したが、ブローチとしての使用がほとんどだった。
エリザベス女王も現在子同様の使い方をしており、別名「おばあちゃんの小さなかけら(Granny's Chips)」と呼ばれている。
<写真>2018年、オランダのウィレム=アレクサンダー国王とマキシマ妃夫妻の公式訪問時、バッキンガム宮殿での晩さん会にて
1911年、メアリー王妃はブローチに18.8カラットのハートシェイプカットのカリナンⅤを固定するようオーダー。もともと王妃はこのダイヤモンドをデリー・ダーバー・パリュールのストマッカー(ドレスの胸元に着装するパネル状のアクセサリー)として使用していた。ただしストマッカーは時代遅れとなってから久しく、エリザベス女王はカリナンⅤを常に単体のブローチとして愛用中。<写真>1958年、ハイクレア城で行われたフィリップ殿下のクリケットの試合を観戦に訪れたエリザベス女王
2018年のユージェニー王女の結婚式や、2020年6月のフィリップ殿下の99歳の誕生日のポートレートなど、何年にもわたって大切な機会にはそのブローチを着用しており、間違いなく女王のお気に入りのジュエリーのひとつとなっている。
<写真>左から:1990年、2016年、2002年、カリナンVのブローチをつけたエリザベス女王
インペリアル・ステート・クラウンのためにカリナンⅠとⅡを受け取ったエドワード7世は、11.5カラットのマーキスカットのダイヤモンド、カリナンⅥを、妻アレクサンドラ王妃のために購入。
王妃はそれを冠にセットして使用していたが(上の写真参照)、王妃の死後はメアリー王妃(アレクサンドラ王妃の息子ジョージ5世の妻)の手に渡る。
メアリー王妃は、カリナンⅥをカリナンⅧのブローチからぶら下げてペンダント(6.8カラットのエメラルドカットが特徴)として使用。
<写真>カリナンⅥをあしらった冠をかぶるアレクサンドラ王妃
カリナンⅤと同様に、王妃はカリナンⅧを、ドロップシェイプのケンブリッジ・エメラルドと一緒にデリー・ダーバー・ストマッカーにつけて使うのを好んでいた。
現在、エリザベス女王は下の写真のようにカリナンⅥとⅧを組み合わせたブローチとしてのみ使用している。
<写真>2002年、ジャマイカでのエリザベス女王
他のカリナン・ダイヤモンドと同様、メアリー王妃もデリー・ダーバー・パリュールのどこかしらにカリナンⅦを取り入れていた。この8.8カラットのマーキスカットのダイヤモンドは、ケンブリッジ・エメラルド・ネックレスに組み込まれ、カボション・エメラルド・ドロップの隣にペンダントとして吊り下げられた。
マキシマリストだったメアリー王妃は、カリナンⅦをはるかに大きなカリナンⅢに交換することもあったものの、これらを受け継いだより謙虚なエリザベス女王は、もともとのセッティングのほうを好んでいるよう。
<写真>「ガールズ・オブ・グレート・ブリテン・アンド・アイルランド・ティアラ」と、「デリー・ダーバー・ネックレス」を身につけたエリザベス女王。1981年
カリナンコレクションにおける末っ子的存在のカリナンⅨは、メアリー王妃が指輪にセットした4.39カラットの比較的小さなペアシェイプカットの一粒ダイヤ。これは、残念ながら滅多にお目にかかれることはない。
<写真>巨匠ジョセフ・アッシャーが数カ月かけてカットした、カリナンⅠ~Ⅸ
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